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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・77
核分割法—二手法(2)—phaco chop
著者: 大鹿哲郎1
所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院眼科
ページ範囲:P.816 - P.817
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前回述べたdivide and conquer法の後,しばらくは新しいテクニックが登場することはないと思われていたこの分野において,1993年に紹介されたphaco chop法は,ひさびさに強いインパクトを与えた新技術である。
本法の要点は,溝を掘らずに核を分割することである。このため,①central sculptingがない分だけ超音波時間やエネルギーが短縮される,②後房内の深い位置で操作を行う必要がない,③超音波チップ(USチップ)の上下運動が少なく,創口に対するダメージが少ない,などの利点がある。一方,①大きな核片が残る,②分割操作にコツが必要,などの欠点も有している。
前回述べたdivide and conquer法の後,しばらくは新しいテクニックが登場することはないと思われていたこの分野において,1993年に紹介されたphaco chop法は,ひさびさに強いインパクトを与えた新技術である。
本法の要点は,溝を掘らずに核を分割することである。このため,①central sculptingがない分だけ超音波時間やエネルギーが短縮される,②後房内の深い位置で操作を行う必要がない,③超音波チップ(USチップ)の上下運動が少なく,創口に対するダメージが少ない,などの利点がある。一方,①大きな核片が残る,②分割操作にコツが必要,などの欠点も有している。
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