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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻5号

1995年05月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

スキャンタイプ・エキシマレーザーによる治療的表層角膜切除術

著者: 寄井秀樹1 高橋圭三1 林仁2 宇野敏彦1 高岡明彦3 大橋裕一1

所属機関: 1愛媛大学医学部眼科学教室 2済生会松山病院眼科 3愛媛労災病院眼科

ページ範囲:P.843 - P.846

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 スキャンタイプのエキシマレーザーを使用して治療的表層角膜切除術を30例39眼に施行した。内訳は,顆粒状角膜変性症21眼,帯状角膜変性13眼,格子状角膜変性症3眼,膠様滴状角膜変性症1眼,再発性角膜上皮びらん1眼であった。9396に術前以上の矯正視力の改善を認めた。最長の経過観察は9か月であるが,現時点では術後の再発は生じていない。術後6か月で見られる平均3.1Dの遠視化が解決すべき問題点としてあげられる。難治性の再発性角膜上皮びらんに対する治療的照射をした1例では,術後9か月間再発していない。スキャンタイプのエキシマレーザーによる治療的表層角膜切除術は,角膜表層病変に対する有効で安全な治療法であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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