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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻5号

1995年05月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

アミロイド沈着を認めた角膜真菌症の1例

著者: 滝澤麻里1 水流忠彦1 小幡博人1 清水一之1 岡輝明2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.853 - P.856

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 症例は66歳の女性で,左眼に角膜潰瘍を認めた。角膜擦過物の培養でカンジダが検出され,フルコナゾールの全身・局所投与による治療を試みたが改善が見られないため,治療的全層角膜移植および水晶体嚢外摘出術を行った。摘出角膜の病理組織学的検査で,グロコット染色によりカンジダが同定された。また,実質浅層にコンゴレッド染色陽性,偏光顕微鏡により緑色複屈折性を示すアミロイドの沈着が認められ,ヘルペス性角膜炎あるいは真菌性角膜炎に続発した角膜アミロイドーシスと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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