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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻5号

1995年05月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

眼内レンズパワー計算の問題点

著者: 竹中久1 岡田睦美1 村田典子1 岡野昌子1 二宮欣彦1 前野貴俊1 真野富也1 岡田正喜2

所属機関: 1多根記念眼科病院 2市立池田病院眼科

ページ範囲:P.903 - P.906

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 小切開白内障手術の普及とともに,質の高い術後視力が望めるようになってきた。それに伴い眼内レンズ度数計算に要求される精度が高くなってきている。当院で3か月以上経過観察できた62眼について,術後屈折値に与える要素について調べた。眼内レンズ計算式は修正したA定数でSRK/T式を用いた。全症例での予測精度は,予測値±1Dの範囲におさまった症例は87%,±0.5Dの範囲におさまった症例は56%であった。実際の術後屈折値と予測値との差は,倒乱視群でやや近視寄りに,直乱視群ではやや遠視寄りになる傾向を認めた。検査時の眼圧については,検査時の眼圧が低い症例は,高い症例に比べて,近視寄りになる傾向を認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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