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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻5号

1995年05月発行

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

一過性黒内障に対する臨床的検討

著者: 井口直己1 岩橋洋志1 渡辺晶子1 本倉眞代1 駒井嘉美1 脇本京子1 田中康夫1 西川憲清1 脇英彦2 東瑞慧3 尾崎俊也4

所属機関: 1大阪警察病院眼科 2大阪警察病院検査科 3大阪府立成人病センター眼科 4幸循会OBPクリニック

ページ範囲:P.939 - P.942

文献概要

 一過性黒内障様発作の既往のある44例に対して,眼動脈Doppler血流検査と頸動脈超音波検査を施行し,その原因について検討した。眼動脈Doppler血流検査または頸動脈超音波検査のいずれかで異常所見を認めた例は29例あり,頸動脈・眼動脈の病変の検索に眼動脈Doppler血流検査と頸動脈超音波検査を併用することが有用であると考えられた。これらの症例では,動脈の狭窄や閉塞による循環障害,内膜中膜複合体の遊離による一時的な塞栓が一過性黒内障の原因と考えられ,網膜動脈閉塞症や脳梗塞の予防を考慮する必要があると考えられた。その他に貧血や網膜中心静脈閉塞症が原因と考えられる症例もあった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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