文献詳細
特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
網膜静脈閉塞症患者の疾患に対する理解の程度を知り,今後の治療の参考とする目的でアンケート調査を行った。対象は1991年と1992年の2か年間に当科受診の網膜静脈閉塞症患者147例のうち,回答を回収した89例(男42例,女47例,平均年齢62歳,回収率61%)である。アンケートは郵送により7項目について行った。基礎疾患は高血圧が最も多く(50%),受診後の検査によって24例に耐糖能異常が発見された。しかし検査と治療内容に対する理解は十分ではなかった。自覚的改善度については,悪化群7%,不変群25%,改善群69%であった。
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