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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻5号

1995年05月発行

文献概要

臨床報告

外傷性視神経症における中心暗点の定量化とその経過

著者: 柏原俊博1 井崎篤子1 三村治1 下奥仁1 可児一孝2

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室 2滋賀医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1025 - P.1028

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 従来視神経疾患の視機能は視力や臨界フリッカー値(CFF),対光反応を数値化することで評価されてきた。一方,視野の定量化は充分になされていなかった。今回筆者らは外傷性視神経症6例にみられた中心暗点を数値化し,網膜—皮質拡大因子を加味して評価を行った。対象を最終的に矯正視力0.7以上を得た回復群とそうでない非回復群の2群に分け,CFF,中心暗点の面積の推移をみた。CFF値は回復群では初診時に10Hz以上であったが,非回復群では測定不能であった。視野では中心5°以内暗点の面積が視力と相関した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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