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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻5号

1995年05月発行

文献概要

臨床報告

自己閉鎖創を用いた白内障・緑内障同時手術の成績

著者: 斉田典夫1 小川憲治1 坂下健一2 天野良成2

所属機関: 1市立豊中病院眼科 2大阪鉄道病院眼科

ページ範囲:P.1045 - P.1051

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 白内障,開放隅角緑内障合併症例10例13眼に,マイトマイシンC併用線維柱帯切除術に線維柱帯切開術を併用し,自己閉鎖創白内障手術を行った症例の短期手術成績を検討した。経過観察期間は6〜15か月(平均8.7か月)であった。術後6か月での視力は,0.5以上が11眼(85%),このうち3眼(27%)は術後3日以内,6眼(55%)は術後6日以内の早期に達した。術性乱視は軽微で,術後2〜3か月以降は比較的安定した。術後6か月では,全例が無治療で平均眼圧は9,92mmHg,濾過胞は12眼(92%)にみられた。本術式は,自己閉鎖創白内障手術の利点と線維柱帯切除術の効果が期待され,安全かつ有用な手術法と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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