icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

老人性円板状黄斑変性網膜下病巣のMRIによる描出

著者: 山田孝彦1 菅野俊雄1 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1092 - P.1094

文献購入ページに移動
 老人性円板状黄斑変性の網膜下円板状病巣の位置診断には,眼底の検眼鏡的所見に加えて蛍光眼底造影の所見を総合して行われるが,実際には出血のために診断困難な場合もある。このような症例で,MRIが網膜下病巣の診断に有用であった2症例を経験し,MRIによる網膜下病巣の診断,手術中の所見,手術後の所見を対応させて検討した。その結果,今回の2症例では,MRIで予測された網膜下病巣の部位と範囲は,硝子体手術中に確認した部位とほぼ一致していた。病巣の範囲の診断にはT1強調画像でもT2強調画像でも十分であった。さらに,T1強調画像でガドリニウム静注によるenhanceを行うことで病巣内の血腫と線維血管膜を区別することが可能であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?