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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

特発性黄斑円孔における網膜周辺部変性の頻度

著者: 上水流広史1 小椋祐一郎1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1095 - P.1097

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 特発性黄斑円孔47症例48眼に対して,網膜周辺部の観察を行ったところ,48眼中18眼(38%)に網膜周辺部変性があり,そのうち格子状変性は11眼(23%)にあった。その頻度は対照群と比較して有意に高かった。荻野らの報告によれば,正視群における日本人の格子状変性の頻度は15歳以上で4.9%から5.5%で,今回の調査結果はそれに比較して,高頻度であった。このことから,一部の特発性黄斑円孔は網膜硝子体変性疾患の一表現型ではないか,と推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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