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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

超および極小未熟児の未熟児網膜症発症率と治療成績

著者: 杉本早紀1 古川理子1 初川嘉一1 藤村正哲2 斉藤喜博3 大本達也4

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター 2大阪府立母子保健総合医療新生児科 3大阪大学眼科 4関西労災病院眼科

ページ範囲:P.1101 - P.1104

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 1981年から1993年に生まれた出生体重1,500g未満の極小未熟児399例と1,000g未満の超未熟児682例の合計1,081例について,出生体重別,在胎週数別に,未熟児網膜症の発症率,治療率,瘢痕期2度以上の瘢痕例の発症率を求めた。未熟児網膜症の発症は590例,治療数は80例,綴痕期2度以上の瘢痕例は20例であった。発症率は出生体重および在胎週数が小さいほど大きくなっており,特に出生体重1,000g,在胎週数29週を境にしてその発症率が急激に増加していた。未熟児網膜症の管理は,出生体重1,000g未満,在胎週数29週未満の症例では特に注意深い経過観察が必要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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