icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

老人性円板状黄斑変性のレーザー光凝固最近3年間の成績

著者: 山田晴彦1 高橋寛二1 福島伊知郎1 松永裕史1 松原孝1 竹内正光1 大熊紘1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1105 - P.1109

文献購入ページに移動
 最近3年間の老人性円板状黄斑変性の色素レーザー光凝固治療成績をまとめた。症例は,術後少なくとも6か月以上経過観察が可能であった150例156眼であり,病型別に,視力・眼底所見を総合判定した。治療成績での改善率をみると,漿液性網膜剥離期(56眼)では57%,円板状病巣(48眼)では42%,網膜下血腫型(15眼)では53%,網膜色素上皮剥離型(37眼)では51%であった。全例での改善率は51%であった。前回の我々の治療成績と比較すると,全症例で改善率に大きい変化はなかったが,網膜色素上皮剥離型で改善率が著明に上昇した。これはICG蛍光眼底造影により隠れた脈絡膜新生血管が検出され.その光凝固後の好成緒によるものであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?