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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

眼底後極部に円孔が多発した眼内炎の硝子体手術所見

著者: 中山玲慧1 二宮久子1 小林康彦1 田中稔1 佐渡一成2 太田俊彦3

所属機関: 1順天堂大学浦安病院眼科 2岩手県立磐井病院眼科 3順天堂大学眼科

ページ範囲:P.1111 - P.1113

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 症例は16歳男性。木の枝による非穿孔性眼外傷にて,前房蓄膿,硝子体混濁を生じ,硝子体混濁の増強により,硝子体切除術を施行。術中網膜全剥離を認め,術後より再度硝子体混濁が増強したため,当院紹介となった。初診時超音波検査で網膜全剥離を認めたため,輪状締結+硝子体切除+液・空気置換+眼内レーザー+シリコンオイル注入術を施行。眼底後極部には円孔が多発。網膜血管は著明に怒張・蛇行し,網膜は壊死状となっていた。非穿孔性眼外傷に多発円孔を呈した症例の報告は今までになく,本症は外傷を契機に,急速に何らかの炎症が発症したために生じたものと,推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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