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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

後房レンズの偏位整復,摘出症例の検討

著者: 朴智華1 大西健夫1 木崎宏史1 谷口重雄1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.1119 - P.1122

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 過去10年間に白内障手術を施行した6,740眼のうち,術中および術後合併症のために後房レンズの整復,摘出,交換等の二次手術を行った16例17眼について検討した。内訳は,偏位7眼,前房または硝子体内脱臼5眼,術後眼内炎3眼,パワーエラー2眼であった。症例の多くは,一次手術時に何らかの合併症を生じた症例であり,術中合併症に対する適切な処置が二次手術を防ぐために重要であると思われた。白内障手術後1年以降に二次手術を行った症例は7眼(41%)であり,非対称性固定等の固定不良の症例については1年以上の長期経過観察が必要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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