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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

アトピー性皮膚炎に伴う網膜剥離における硝子体中の色素塊

著者: 春田雅俊1 岡本直之1 高橋政代1 本田孔士1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1123 - P.1126

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 京都大学医学部眼科学教室で手術を施行したアトピー性皮膚炎に伴う網膜剥離35眼について検討した。硝子体基底部の色素塊がアトピー性皮膚炎に伴う網膜剥離の40%でみられ,これは外傷により生ずる色素塊と酷似していた。アトピー性皮膚炎の患者では,掻痒のため眼部をたたく,もしくはこするという長期にわたる慢性外傷がきっかけとなって特徴的な色素塊が形成されることがあると考えられた。この色素塊もしくは外傷による慢性炎症による硝子体の索引が,アトピー性素因とあいまって網膜裂孔を形成もしくは悪化する場合があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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