文献詳細
文献概要
特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著
糖尿病黄斑症における光凝固後の中心視野
著者: 八木加寿子1 鈴木隆次郎1
所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1155 - P.1158
文献購入ページに移動 糖尿病黄斑症を局所性,びまん性,類嚢胞黄斑浮腫(cystoid macuiar edema:CME)に分類し1),局所性には局所にびまん性とCMEには格子状に,黄斑部を光凝固した。光凝固前後の中心視野をオクトパス視野計のプログラム38を用い測定し光凝固の黄斑部機能への影響を検討した。
中心感度,平均感度は,局所性群とびまん性+CME群のどちらの群においても,術前と術後との間に有意差はなかった。中心感度の改善および不変例は,局所性群で11眼中9眼,びまん性+CME群で11眼中8眼認められた。平均感度は,2群とも改善例はなく不変例が9眼あった。
以上より黄斑症の光凝固は網膜感度において黄斑全体の機能を維持できると思われた。
中心感度,平均感度は,局所性群とびまん性+CME群のどちらの群においても,術前と術後との間に有意差はなかった。中心感度の改善および不変例は,局所性群で11眼中9眼,びまん性+CME群で11眼中8眼認められた。平均感度は,2群とも改善例はなく不変例が9眼あった。
以上より黄斑症の光凝固は網膜感度において黄斑全体の機能を維持できると思われた。
掲載誌情報