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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

角膜ヘルペスに対するcarbocyclic oxetanocin G点眼液の効果

著者: 塩田洋1 新田敬子1 内藤毅1 木内康仁1 三村康男1 丸山徳見2

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室 2徳島文理大学薬学部

ページ範囲:P.1169 - P.1172

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 Carbocyclic oxetanocin G (C.OXT-G)は最近合成された新しい抗ウイルス剤である。その点眼液を作製し,インフォームドコンセントの得られた角膜ヘルペスの患者に使用し,次のような結果を得た。①角膜ヘルペス基本型を有する24例34眼に,0.1%C.OXT-G点眼液を1日5回点眼したところ,全例治癒した。角膜潰瘍の消失平均日数は4.8±2.2日であった。②ステロイドや免疫抑制剤で角膜潰瘍が誘発された11例20眼にも本点眼液は有効であった。③実質型角膜ヘルペス17例23眼に,0.1%C.OXT-G点眼液の1日5回点眼とステロイド点眼液を併用したところ,20眼(87%)に有効以上の効果が得られ,角膜潰瘍の出現や悪化をきたしたものは1例もなかった。④本剤使用中(最長274日),何ら副作用は認められなかった。
 C.OXT-G点眼液は,人の角膜ヘルペスに対し新しい優れた治療薬として期待できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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