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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

角膜移植と白内障同時手術での眼内レンズの至適度数

著者: 大山光子12 島崎潤1 楊浩勇1 戸田郁子1 藤島浩1 坪田一男1

所属機関: 1東京歯科大学眼科 2杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1173 - P.1176

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 全層角膜移植・水晶体嚢外摘出術・後房眼内レンズ挿入術を行った40例45眼の目標屈折度数からのずれにつき検討した。屈折のずれの平均値は−0.08D±2.46Dで,目標からのずれが±2D以内であったものは22眼(48.9%),±3D以内であったものは34眼(75.6%)であった。術後ケラト値の平均は,術後6か月で7.38±0.35mmであった。目標屈折度数からのずれと△K (術前ケラト値—術後ケラト値)との間には相関があった。術前ケラト値として,K=従来のケラト値,他眼ケラト値,7.60 mm,7.38mmを各々代入した結果,目標からのずれが±2D以内であったものはそれぞれ,48.9%,50.0%,53.3%,57.8%であった。
 測定可能であれば術眼の,不可能であれば術後の平均であるK=7.38mmを使用することが目標に近い屈折度数を得る上で望ましいと思われた。また,術後のケラト値の予測性を高めることが屈折度数からのずれを少なくするものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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