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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

多焦点眼内レンズ挿入眼の視力と年齢

著者: 久米千鶴1 横山連1 阪本卓司2

所属機関: 1大阪市立十三市民病院眼科 2和泉市立病院眼科

ページ範囲:P.1177 - P.1179

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 1992年4月から1994年4月の期間に,回折型多焦点眼内レンズを挿入した27例38眼における術後視力を,65歳未満の低年齢群と65歳以上の高年齢群の2群に分けて検討した。術前または術後に白内障以外の眼疾患を認めた症例は除外した。遠見矯正視力1.0以上の眼数は低年齢群で93%,高年齢群で40%,遠見矯正下での近見視力0.8以上の眼数は,低年齢群で89%,高年齢群で20%であり,どちらも有意差があった。また,同一眼の遠見視力と近見視力の対数値の差をみると,低年齢群の0.13±0.12に対して高年齢群は0.67±0.65で,後者が有意に大きく,65歳以上の患者では,遠見視力以上に近見視力が出にくいということが分かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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