文献詳細
特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4)
学会原著
文献概要
眼内レンズ(IOL)の度数の決定に際し,SRKⅡ式,SRK/T式およびその補正式が多く用いられているが,これらの式には術前前房深度の影響については考慮されていない。また,嚢内でのIOLの移動が術後前房深度に影響を及ぼし術前予測値と術後実測値の間に差を生じさせる事も考えられる。今回,IOL別に術後屈折度が前房深度による影響を受けているかを検討した。
症例は超音波乳化吸引術を行い,嚢内固定された533眼であり,結果としてはIOLによって,術前前房が浅い場合0.45〜0.75Dの遠視化傾向を認めた。各IOLごとに術前前房深度を考慮した補正の必要があると考える。
症例は超音波乳化吸引術を行い,嚢内固定された533眼であり,結果としてはIOLによって,術前前房が浅い場合0.45〜0.75Dの遠視化傾向を認めた。各IOLごとに術前前房深度を考慮した補正の必要があると考える。
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