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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

術前前房深度による眼内レンズの術後屈折度と予測値との差

著者: 寺田剛祥1 本田治1

所属機関: 1市立長浜病院眼科

ページ範囲:P.1183 - P.1185

文献概要

 眼内レンズ(IOL)の度数の決定に際し,SRKⅡ式,SRK/T式およびその補正式が多く用いられているが,これらの式には術前前房深度の影響については考慮されていない。また,嚢内でのIOLの移動が術後前房深度に影響を及ぼし術前予測値と術後実測値の間に差を生じさせる事も考えられる。今回,IOL別に術後屈折度が前房深度による影響を受けているかを検討した。
 症例は超音波乳化吸引術を行い,嚢内固定された533眼であり,結果としてはIOLによって,術前前房が浅い場合0.45〜0.75Dの遠視化傾向を認めた。各IOLごとに術前前房深度を考慮した補正の必要があると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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