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特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著
眼トキソカラ症23症例の検討
著者: 土方聡1 藤田浩司1 坂井潤一1 関文治1 臼井正彦1 辻守康2
所属機関: 1東京医科大学眼科学教室 2杏林大学寄生虫学教室
ページ範囲:P.1211 - P.1214
文献購入ページに移動Wikinsonらの臨床分類に基づいた3型の内訳は眼内炎型が2例,後極部肉芽腫型が6例,周辺部腫瘤型が15例であった。
治療法は,薬物療法のみが5例,網膜光凝固術を施行したものが5例,硝子体手術にまで至ったものが13例であった。
合併症としては,高眼圧が5例,網膜剥離が3例みられた。再手術例は3例,遷延例は6例認められた。視力予後不良例は眼内炎型,後極部肉芽腫型,あるいは周辺部腫瘤型の遷延例に多かった。炎症の遷延化を防ぐためには,時期を逸することなく網膜光凝固術や硝子体手術を行うことが重要であると思われた。
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