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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

乱視矯正角膜切開後の不正乱視の定量的検討

著者: 石井清1 富所敦男1 大鹿哲郎2

所属機関: 1大宮赤十字病院眼科 2東京厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.1223 - P.1225

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 矯正角膜切開術後の17症例20眼で,術前後の角膜不正乱視を定量的に検討した。術前と術後1,4,12,24週に角膜形状解析装置で測定し,光学領域の3本のマイヤーリング上の屈折力分布を正弦曲線に近似し,その回帰残差を不正乱視量の指標とした。術前の角膜不正乱視量は正常人の値と同様であった。術後1週で不正乱視量がやや上昇し,その後次第に減少していく傾向があったが,どの時点でも術前値と有意差はなかった。乱視矯正角膜切開術は,光学領域内の角膜不正乱視に大きな影響を与えないと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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