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臨床報告
難治性黄斑円孔に対する硝子体再手術と自己血清滴下
著者: 森圭介1 米谷新1
所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1310 - P.1315
文献購入ページに移動 難治性黄斑円孔に対し,自己血清を滴下することで良好な成績を得た。対象は初回硝子体手術を行った25眼中,液—気体置換術を追加しても治癒しなかった難治例で,再手術の同意が得られた5眼である。術直前に採血しておいた自己血清を0.1〜0.3ml黄斑部に滴下し,平均7分間留置した。再手術を行った5眼中4眼で解剖学的な円孔の閉鎖が得られ,5眼中3眼では2段階以上の視力の改善がみられた。従来の黄斑円孔手術における液—気体置換に自己血清の滴下を追加することにより,難治性黄斑円孔においても円孔閉鎖が期待できることが明らかとなった。
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