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臨床報告
文献概要
眼窩内神経鞘腫の3例について画像(特にMRI)と病理組織学的所見との比較を行い,その特徴について検討した。外部形状では全例が境界明瞭な円,楕円形を示し,被膜を有する組織形態を反映していた。内部陰影では,病理組織学的分類のAntoni A型に相当する領域は造影MRlにて著明な造影効果を示したのに対し,Antoni B型に相当する領域は造影効果をほとんど示さなかった。また組織学的に多結節型を示した1例は造影MRIにてモザイク状の陰影として描出された。今回のMRIにおける解析結果と病理組織学的所見との比較から,MRIは腫瘍の外部形状,内部陰影をかなり微細なレベルまで画像上に描出が可能であることが確認された。
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