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臨床報告
線維柱帯切除術後の持続性低眼圧と視力低下の関連因子
著者: 国松志保1 堀純子1 角田典哉2 新家真1
所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院眼科 2東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1323 - P.1327
文献購入ページに移動対象は,フルオロウラシル(5—fluorouracil)を用いた術後観察期間2年間の線維柱帯切除術を施行された開放隅角緑内障98例120眼である。長期低眼圧(5mmHg以下,6か月以上)は14眼(120/0)で発生し,長期低眼圧群で非低眼圧群に比べ有意に白内障進行によらない視力低下が多かった(p<0.05)。術後2週目の平均眼圧が5mmHg未満になると,長期低眼圧となる確率が飛躍的に高くなることがわかり,5mmHgが線維柱帯切除術後早期の眼圧値として,ひとつの予後因子になると考えられた。
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