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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻7号

1995年07月発行

文献概要

臨床報告

成人発症型卵黄様黄斑変性症の1例

著者: 白神千恵子1 竹内正光1 松永裕史1 宮島理乃1 田上伸子1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1335 - P.1339

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 成人発症型の卵黄様黄斑変性症と思われる1例を報告した。症例は36歳の男性の両眼の黄斑部の網膜深層に,1/3〜1/4乳頭径大の黄色病巣がみられた。視力は左眼は正常であったが,右眼は軽度低下し,網膜電図・電気眼球運動図ともにsubnormalであった。螢光眼底造影では,黄色病巣の低螢光と輪状の過螢光がみられ,インドシアニングリーン螢光眼底造影でもほぼ同様の所見であった。走査レーザー検眼鏡で観察すると,ダイオード光では,異常はみられなかったが,ヘリウムネオンレーザー光,ダイオードレーザー光では,病巣が明瞭に観察され,病巣は網膜色素上皮レベルにあるとともに,その周囲に広範囲に色素上皮の異常のあることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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