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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻7号

1995年07月発行

文献概要

臨床報告

緑内障患者のquality of lifeに対する調査

著者: 細田源浩1 山本哲也2 塚原重雄1

所属機関: 1山梨医科大学眼科学教室 2岐阜大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1355 - P.1358

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 緑内障患者のquality of life (QOL)に関する調査を独自のアンケート表を用いて行い,精神面,身体面,社会面,経済面,家庭面の5要素について,スコア化したうえで性別,年齢,病期,治療との関連を検討した。また手術を受けていない患者の手術願望,手術を受けた患者の術後の感想も検討した。その結果,精神面で最もQOLの低下がみられ,経済面でも最も影響が少なかった。各要素とも,加齢とともに,また病期の進行とともにQOLは低下した。治療との関係では,投薬を受けている群にQOLの低下がみられた。手術を受けたいと答えた患者が全体にかなり高率にみられた。「手術を受けて良かった」と回答した患者が多くみられた。今回の調査結果から緑内障の治療にあたっては,患者のQOLの向上を考えた治療,特に精神的な不安を取り除くことの重要性が確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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