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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻7号

1995年07月発行

文献概要

臨床報告

末期開放隅角緑内障眼での中心視力と関連因子

著者: 石井清1 新家眞2 鈴木康之3 相原一4 堀純子5

所属機関: 1大宮赤十字病院眼科 2東京大学医学部付属病院分院眼科 3青山共済病院眼科 4東京大学医学部眼科学教室 5同愛記念病院眼科

ページ範囲:P.1363 - P.1366

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 正常眼圧緑内障(NTG)と原発開放隅角縁内障(POAG)の末期例の中心部視野と視力の関係を,多変量解析によって比較検討した。ハンフリー視野計中心30-2プログラムで得られるmean deviation(MD)が-20bB以下のNTG群25症例33眼(無治療時眼圧≦21mmHg),POAG群57症例71眼(同≧22mmHg)を対象とした。目的変数を矯正視力(対数値)として重回帰分析を行い,説明変数としては病型,性別,年齢,屈折,MD値および30-2プログラム結果上での上半叉は下半視野の障害度の差とした。全症例を対象とした解析では,近視とPOAGが矯正視力に有意の悪影響を示し(P<0.05〜0.01),また病型別の解析ではPOAGでは近視が強く,MD値が低いほど,NTGでは近視が強いほど,短正視力に悪影響を持つ因子であることが判明した(P<0.05〜0.01)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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