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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻7号

1995年07月発行

文献概要

臨床報告

水晶体脱出を伴う外傷性強角膜裂傷10眼の硝子体手術

著者: 鈴木純一1 関根伸子1 斎藤哲哉1 鈴木治之1 小柳秀彦1 中川喬1

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1367 - P.1371

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 札幌医科大学眼科で受傷時すでに水晶体が脱出していた強角膜裂傷10例の治療成績を報告する。症例は男性9例,女性1例,年齢は11〜65歳,平均38.6歳であった。角膜裂傷2眼,強膜裂傷2眼,強膜・角膜裂傷6眼であった。5眼に網膜剥離が発生し,3眼は巨大裂孔,1眼は脈絡膜出血を伴う網膜剥離で,4眼に術後12〜28日(平均18日)に硝子体手術が行われたが,最終視力は不良であった。網膜剥離の発生しなかった5眼のうち4眼に対して術後23日から60日(平均36日)後に硝子体手術が行われた。0.06以上の視力が4眼に得られ,1眼は外傷性無虹彩症による続発性緑内障で角膜混濁をきたし,2眼では後極部の網膜萎縮の所見がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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