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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻7号

1995年07月発行

文献概要

臨床報告

ランタンテストによる先天色覚異常の評価

著者: 田邊詔子1 深見嘉一郎2

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院眼科 2視覚研究所

ページ範囲:P.1373 - P.1375

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 先天赤緑異常3,297例の市川ランタンの成績を検討した。検査光9組の誤数の平均は第1色盲は7.8,第2色盲は6.1,第1色弱は5.4,第2色弱は4.9で有意の差があった。試行2回の誤数の差1以内のものは,第1色盲は86%,第2色盲は82%,第1色弱は88%,第2色弱は83%で,高い再現性を示した。ランタンテストをパスするもの(誤数0)は1.9%,そのうち2回以上の試行で常に正答であったものは約1/3(0.6%)で,色光視認は色覚異常者にとって非常に難しい。
 ランタンテストは,信号灯とは一線を画して,堅固な理論的根拠を持つ色覚検査とすべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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