文献詳細
臨床報告
文献概要
先天赤緑異常3,297例の市川ランタンの成績を検討した。検査光9組の誤数の平均は第1色盲は7.8,第2色盲は6.1,第1色弱は5.4,第2色弱は4.9で有意の差があった。試行2回の誤数の差1以内のものは,第1色盲は86%,第2色盲は82%,第1色弱は88%,第2色弱は83%で,高い再現性を示した。ランタンテストをパスするもの(誤数0)は1.9%,そのうち2回以上の試行で常に正答であったものは約1/3(0.6%)で,色光視認は色覚異常者にとって非常に難しい。
ランタンテストは,信号灯とは一線を画して,堅固な理論的根拠を持つ色覚検査とすべきである。
ランタンテストは,信号灯とは一線を画して,堅固な理論的根拠を持つ色覚検査とすべきである。
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