icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻7号

1995年07月発行

文献概要

臨床報告

感染性眼内炎の臨床的検討

著者: 藤江敬子1 中村聡1 杉田美由紀1 磯部裕1 秦野寛1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1377 - P.1381

文献購入ページに移動
 1991年8月〜1993年9月の2年2か月間に横浜市大眼科を受診した感染性眼内炎10症例について,年齢,性差,背景因子,発症動機,症状,起炎菌,治療,視力予後を検討した。症例の内訳は真菌性眼内炎が6例8眼,細菌性眼内炎が4例4眼であった。真菌性眼内炎では6例全例にintravenoushyperalimentation (IVH)の既往が認められた。細菌性眼内炎は外傷性1例,術後1例,内因性2例であった。真菌性眼内炎は全例フルコナゾール投与による治療を行ったが,視力予後は比較的良好であった。細菌性眼内炎は全例に抗生物質投与と硝子体切除術を行ったが,視力予後は症例によって分かれた。細菌性眼内炎は視力予後が悪く,速やかな診断と治療が重要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?