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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻8号

1995年08月発行

文献概要

臨床報告

家族性滲出性硝子体網膜症に併発した黄斑裂孔網膜剥離

著者: 舟橋謙二1 鈴木純一1 中川喬1 竹田宗泰2

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2市立札幌病院眼科

ページ範囲:P.1435 - P.1438

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 家族性滲出性硝子体網膜症の症例にみられた片眼性の黄斑裂孔,網膜剥離の症例を経験した。症例は34歳の男性で,数年来の左眼視力低下を自覚していた。左眼には肥厚した後部硝子体と癒着した黄斑裂孔と黄斑部網膜剥離がみられた。両眼ともに網膜血管の走行異常,多分岐,軽度の牽引乳頭があり,螢光眼底造影では無血管野と網膜新生血管がみられ,家族性滲出性硝子体網膜症と診断した。黄斑部網膜剥離に対し,硝子体切除,ガス置換術を施行し,網膜は復位した。黄斑裂孔の成因は,肥厚した後部硝子体と黄斑網膜に強い癒着があり,後部硝子体剥離にともなって黄斑裂孔が生じたと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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