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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻8号

1995年08月発行

臨床報告

網脈絡膜剥離と難治性の高眼圧を呈した全身性エリテマトーデスの1例

著者: 西篤美1 金子尚生1 増田信也1 田岡香1 井田広重1 宇治幸隆1

所属機関: 1三重大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1439 - P.1443

文献概要

 難治性の高眼圧が続いた全身性エリテマトーデスの1例を報告した。症例は55歳の男性で,両眼の結膜充血,右眼の視力低下を主訴に受診した。両眼とも開放隅角で,高眼圧を呈していた。両眼ともargon laser trabeculoplastyにて眼圧は下降せず,1か月後に眼底後極部に網脈絡膜皺襞が出現した。高眼圧が続いたため両眼にトラベクロトミーを行ったところ,術後浅前房となり網脈絡膜剥離をきたした。網脈絡膜剥離は強膜開窓術によって改善したが,トラベクレクトミーなどの降圧手術で再発を繰り返した。再三の降圧手術によっても長期の眼圧下降を得ることはできなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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