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臨床報告
梅毒性ぶどう膜炎の1例
著者: 菅英毅1 岩城陽一1
所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1453 - P.1455
文献購入ページに移動 片眼性の視神経乳頭炎主体の梅毒性ぶどう膜炎の1例を経験した。症例は49歳男性で,初診時,左眼視神経乳頭の発赤,腫脹,乳頭周囲の浮腫,静脈の拡張が認められた。螢光眼底撮影にて左眼視神経乳頭に強い過螢光がみられたが,網脈絡膜炎は,ごく軽度であった。血清梅毒定量検査にて陽性であり,駆梅療法を行い,病変は約4か月で沈静化した。片眼の視神経乳頭炎をみた場合,梅毒も含めて検索していく必要があると思われた。
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