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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻8号

1995年08月発行

文献概要

臨床報告

耐糖能異常に合併した外眼筋麻痺

著者: 中田知伸1 奥英弘1 菅沢淳1 内海隆1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1479 - P.1482

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 1993年8月までの4年間に検索した耐糖能異常に合併した末梢神経原性外眼筋麻痺(Ⅲ,Ⅳ,Ⅵ麻痺)28症例に対して,各神経麻痺の頻度,血糖コントロール状態や網膜症との関係,治癒期間およびその他の合併症の有無などを検討した。耐糖能異常を合併した症例は,同時期に受診した全眼球運動障害211例中13.3%を占め,末梢神経原性外眼筋麻痺に対する割合は30%に及んだ。28例中HbA1c,値が7.0%未満の症例が61%あり,さらにブドウ糖負荷試験で初めて耐糖能異常が発見された症例も43%あった。眼球運動障害では外転神経麻痺が最も多く61%を占めた。予後は一般に良好で,治癒まで経過観察できた症例の平均治癒期間は109日であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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