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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻9号

1995年09月発行

臨床報告 カラー臨床報告

水痘・帯状ヘルペスウイルスによる角膜病変

著者: 松田彰1 田川義継1 阿部乃里子1 津田久仁子1 松田英彦1

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1519 - P.1523

文献概要

 1994年6月までの9年6か月間に皮疹,疼痛などの臨床症状から,水痘または三叉神経第1枝領域の帯状庖疹と診断され,角膜病変を認めた53例を対象とし,本症による角膜病変の病型分類と臨床像を検討した。角膜病変は主病巣の部位から,上皮型,実質浅層型,実質型,輪部型の4型に分類した。栄養障害性潰瘍および角膜脂肪変性を二次病変とした。その結果,上皮型46例,実質浅層型7例,実質型17例,実質型17例中9例に角膜ぶどう膜炎を認めた。輪部型は6例であった。二次病変は9例であった。本症による角膜病変は,臨床像が多彩で,特に実質浅層型および輪部型の一部は本症に特徴的な病型と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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