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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻9号

1995年09月発行

文献概要

臨床報告

外来患者が使用中の点眼薬の汚染度

著者: 秋葉真理子12 清水恭子1 秋葉純3 吉田逸朗2 友田豊4 橘峰司4

所属機関: 1市立旭川病院眼科 2旭川医科大学細菌学教室 3旭川医科大学眼科学教室 4旭川医科大学検査部

ページ範囲:P.1587 - P.1592

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 外来に長期通院中の患者45例より点眼びん154本(13種類)を回収し,びんノズルおよび残存液から菌の分離同定を行ったところ,47本(31%)から菌が検出された。びんノズルの25%から菌が検出され,残存液の10%に比べて有意に高く汚染されていた(p<0.01)。また,保存剤が添加されていない生理食塩水では71%と高率の汚染を認めた。検出された菌種はグラム陽性球菌が過半数を占め,グラム陰性菌は28%,真菌は10%であった。さらにグラム陽性球菌の29%から多剤耐性菌が検出された。点眼薬の汚染が感染源となる可能性もあることから,正しい点眼法を患者に指導する必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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