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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻1号

1951年01月発行

文献概要

臨床實驗

所謂急性期トラコーマなる名稱に對する疑義

著者: 大石省三1

所属機関: 1山口医大眼科

ページ範囲:P.20 - P.22

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 周知の如くプロワツエク氏小体(プ小体)の感染によつて起る結膜炎は急性又は亞急性に始まるので,トラコーマ(ト)の原因がプ小体である,とト病原一元論を主張する人々は,この急性発炎時期をばトの初感染期として急性期トと呼び我々が從來トと定義した,慢性肉芽性結膜炎は既に第二期たる慢性期に移行したものを指すので,急性期トに対して,改めて慢性期トと區別して呼称する樣提唱している.
 又Lindner (1935)以來廣く用いられているパラトラコーマの名称も,その病原体であるプ小体が直接生殖器に由來し,予後の一般に良好である等の理由のみで,トと別けることに反対し,これ又急性期トに包括すべきものであると述べて,パラトラコーマの改称を提議している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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