文献詳細
文献概要
臨床實驗
先天性葡萄膜缺損に併發せる網膜剥離に就て
著者: 前川祐誠1
所属機関: 1東北大眼科
ページ範囲:P.644 - P.645
文献購入ページに移動緒論
先天性脈絡膜缺損の存する眼に網膜剥離を併發した症例に就ての報告は,歐米に於てはRindfleisch,Levins-ohn,Wagener&Gimper,Tertsch本邦に於ては河本濱田,中林及び百々の發表があるに過ぎず,而も網膜剥離に對するヂアテルミー凝固手術が確立されてからのものはTertsch,百々の2氏のみである。而して之等兩氏は網膜裂孔存在部位として脈絡膜缺損部を重視し,殊に百々氏は最近此の見解を強調したが,私も近來本症の數例を經驗し,前記諸家と相異る結論に到達したので,茲に之を發表し,本疾患に關する知見を補遺せんとした次第である。
先天性脈絡膜缺損の存する眼に網膜剥離を併發した症例に就ての報告は,歐米に於てはRindfleisch,Levins-ohn,Wagener&Gimper,Tertsch本邦に於ては河本濱田,中林及び百々の發表があるに過ぎず,而も網膜剥離に對するヂアテルミー凝固手術が確立されてからのものはTertsch,百々の2氏のみである。而して之等兩氏は網膜裂孔存在部位として脈絡膜缺損部を重視し,殊に百々氏は最近此の見解を強調したが,私も近來本症の數例を經驗し,前記諸家と相異る結論に到達したので,茲に之を發表し,本疾患に關する知見を補遺せんとした次第である。
掲載誌情報