icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻12号

1951年12月発行

文献概要

臨床實驗

テラマイシン及びオーレオマイシンによるトラコーマ治療法の研究(續報)

著者: 三井幸彦1 田中智惠1 東家齊2 花房淳2

所属機関: 1熊本大學眼科教室 2熊本縣衞生部豫防課

ページ範囲:P.787 - P.790

文献購入ページに移動
 1.急性トラコーマはテラマイシン治療により2-3週で臨床的に治り,そのあと約2週間の後療法を行うと永久治癒する。
 2.慢性トラコーマは0.5%テラマイシン軟膏1日3回4週間の治療により約80%が3ヵ月後に治癒する。その少くとも90%以上は永久治癒する。
 3.第1回治療で治癒しなかつたものには更に強力な方法で再治療を加えるべきである。サルファ剤の少量(1日1.5gm位)内服を最初數日併用するのが強力で,更に手術を併用すれば最強力となる。
 4.ヒアルロニダーゼを併用することは極めて有望である。
 5.オーレオマイシンの効果は,慢性期のものに於てはテラマイシンと可成り接近した効果があるが,若干敷果が劣る様である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?