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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻12号

1951年12月発行

文献概要

臨床實驗

球結膜下に於けるヂオニン反應に對する複合ルチン「コーワ」の影響に就て

著者: 岩垣正典1

所属機関: 1奈良醫科大學眼科教室

ページ範囲:P.798 - P.800

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緒言
 眼科領域に於ても出血という事は非常に重大な問題である。特に毛細血管壁の脆弱性に由來する出血に關しては古來よりビタミンの歴史が物語る樣に數多くの研究や業績がある1936年Szent-Györgyiがcitrinを抽出してV1Pと名付け,更にcitrinをHesperidinとEriodictinに分析してHesperidinに血壓下降作用並に毛細血管増強作用がある事を認めた。しかしHesperidinの作用には尚幾つかの疑點がもたれていた。
 1944年Griffith,couch,LindauerはQuerce-tinの配糖體であるRutinとHesperidinとが化學構造上非常に酷似している事からRntinにも同樣の作用があるものと推定して臨床的に應用し高血壓患者に内服せしめた事から減弱せる毛細血管抵抗の増強する事實を認めた。更に1946年Shannoの追試によつてこれは確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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