文献詳細
文献概要
臨床實驗
眼底變化を伴える先天性全色盲の1例
著者: 中村陽1
所属機関: 1日醫大眼科
ページ範囲:P.809 - P.811
文献購入ページに移動緒言
先天性全色盲は既に200餘例の報告があるが,この中眼底に變化を伴い,その變化も先天性と思われたる症例は比較的少なく,中就,黄斑部に變化あるものは,福島氏の統計的報告に依れば,全色盲患者中5%を僅かに超ゆるに過ぎない。
私は14歳の男子にて,小兒時よりの視力障碍と色彩の無分別を主訴として來院せる患者に接し,諸検査の結果,先天性全色盲と診斷し,且,黄斑部に一致して兩眼殆ど同程度の變化あるを發見する機會を得たので,此處に追加報告する。
先天性全色盲は既に200餘例の報告があるが,この中眼底に變化を伴い,その變化も先天性と思われたる症例は比較的少なく,中就,黄斑部に變化あるものは,福島氏の統計的報告に依れば,全色盲患者中5%を僅かに超ゆるに過ぎない。
私は14歳の男子にて,小兒時よりの視力障碍と色彩の無分別を主訴として來院せる患者に接し,諸検査の結果,先天性全色盲と診斷し,且,黄斑部に一致して兩眼殆ど同程度の變化あるを發見する機會を得たので,此處に追加報告する。
掲載誌情報