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普通講演
(5)色感に關する研究—第2篇 石原氏色盲の色彩論的檢討
著者: 關亮1
所属機関: 1東京醫大眼科
ページ範囲:P.87 - P.93
文献購入ページに移動第1章 緒論
現在用いられている色盲表は,全て經驗的に作られたものであり,世界にその優秀性を認められている我が石原氏色盲表も此の例に洩れない。此の色盲表を色彩理論的に檢討する爲には,色盲表を測色して一定の表色系によつて表現する事と,此の表色系の上に樹立された色神異常者の混同色理論を以てせねばならない。
過去の文献に於て石原氏色盲表の測色を行つているのは,昭和12年渡邊宏太氏のOstwaldの測色法によるもののみである。然し此のOstwald色票系は今日の色彩論から見ると次の如き缺點を有している。
現在用いられている色盲表は,全て經驗的に作られたものであり,世界にその優秀性を認められている我が石原氏色盲表も此の例に洩れない。此の色盲表を色彩理論的に檢討する爲には,色盲表を測色して一定の表色系によつて表現する事と,此の表色系の上に樹立された色神異常者の混同色理論を以てせねばならない。
過去の文献に於て石原氏色盲表の測色を行つているのは,昭和12年渡邊宏太氏のOstwaldの測色法によるもののみである。然し此のOstwald色票系は今日の色彩論から見ると次の如き缺點を有している。
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