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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻2号

1951年02月発行

文献概要

普通講演

(15)ヒアルロニダーゼに依る眼壓の低下に就て

著者: 藤ケ谷蓁子1

所属機関: 1三樂病院眼科

ページ範囲:P.106 - P.107

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 1934年Meyer(1)は牛の硝子體からHyaluron酸なる1種の多糖類を抽出し,硝子體の粘稠性の主體がこの多糖類に有る事を示している。他方Meyer等2)は哺乳動物の睾丸抽出液や,或種の細菌の培養濾液から,Hyaluron酸を加水分解して粘稠度を減ずる作用の有る酵素を見出して,之にHyaluronidaseなる名稱を與えている。硝子體中に多くのHyaluron酸がある事が判明し,之を分解するHyaluronidaseなる酵素が發見されたので,最近諸種の眼疾患の際のHyaluronidaseの役割が論ぜられる樣になり,又このHyaluroni—daseの臨床的應用の試みがなされて來た。發見者であるMeyer3)もHyaluron酸の眼内循環を假定して,眼内のHyaluronidaseの抑制が單純性線内障の原因であるかもしれないとの假説を示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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