icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻2号

1951年02月発行

普通講演

(24)トラコーマ・パンヌスの分類に就て

著者: 久富良次1

所属機関: 1國立霞ケ浦病院

ページ範囲:P.116 - P.120

文献概要

緒言
 トラコーマ(以下「ト」と記す)の分類法にはMac Callan氏石原教授,庄司教授その他數種の方法があり,就中Mac Callan氏分類(1934)は國際的に廣く採用されているもので,我が國に於ては伊藤教接(1935)により紹介されて以來漸次一般に普及し,最近では之に從つている人が多いように見受けられる。
 何れの方法も分類の根據は主として瞼結膜の他覺的所見にあつて,角膜の所見即ちパンヌス(以下「パ」と記す)に就ては餘り重きを置いていない。言うまてもなく「ト・パ」は「ト」にpathogno—monicの病變であつて,「パ」を確認することは「ト」の診斷を確定する上に重要な意義を持つものであり,又進展した「パ」は視機能を障碍する點に於て,實地診療上重大な症状である。從來「ト・パ」の特殊な型に對しては,例えば輪状「パ」とか全「パ」とかいう呼稱が常用されているが,「パ」全般的の分類は餘り行われていないようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら