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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻2号

1951年02月発行

文献概要

普通講演

(36)強力手持電磁石による硝子體内鐵片摘出法に就て

著者: 大熊篤二1

所属機関: 1横濱醫大眼科

ページ範囲:P.134 - P.138

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Ⅰ.緒論
 私は昨年の關東眼科集談會に於て,米國製の強力手持電磁石Lancaster Eye Magnet (Small)を紹介したが,其後更に1年間の使用經驗により,本電磁石を適當に用いれば,巨大電磁石がなくとも,大多數の眼球内鐵片を摘出し得る事を知つた。最近我が國に於ても,相當強力な手持電磁石が製作せられるようになり,今後は次第に之が廣く使用せられるようになると思われるので,現在私の行つている硝子體内鐵片摘出法を述べて,參考に供することとする。
 この強力手持電磁石の特長は,從來の畑式手持電磁石等に比して,遠方から鐵片を吸引する力が非常に強いことである。從つて場合によつては,巨大電磁石を使用する時と同樣に,硝子體内鐵片を前房内に吸出して,之を摘出することが出來る。又鞏膜を切開して,そこから鐵片を摘出する場合にも,磁石の先端を硝子體内に挿入することなく先端を切開創に密着せしめるのみで,鐵片を吸着摘出することが出來るから,眼内組織に與えられる傷害が少くてすむ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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