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臨床實驗
眼球銅症の1症例
著者: 髙橋寬1
所属機関: 1京府医大眼科
ページ範囲:P.230 - P.232
文献購入ページに移動緒言
眼内銅片の眼組織に対する毒作用に就ては,Berl inReuling更にLeber1)(1882)の家兎についての実驗により臨床的病理組織学的所見が明かにされたが,多くの報告例が外因性沈銅症であつて,内因性沈銅症に関しては髙橋2)の実驗的研究はあるが,其の報告がない.銀沈着症と同樣に沈銅症も局所外因性にも内因性にも起つて差支えないであろう.右に関する1例として,私は最近支那事変にて地雷爆発により前額及び両下肢に多数の彈片による外傷を受け,最近に至り眼球銅症を起すに至つた症例を報告する.
眼内銅片の眼組織に対する毒作用に就ては,Berl inReuling更にLeber1)(1882)の家兎についての実驗により臨床的病理組織学的所見が明かにされたが,多くの報告例が外因性沈銅症であつて,内因性沈銅症に関しては髙橋2)の実驗的研究はあるが,其の報告がない.銀沈着症と同樣に沈銅症も局所外因性にも内因性にも起つて差支えないであろう.右に関する1例として,私は最近支那事変にて地雷爆発により前額及び両下肢に多数の彈片による外傷を受け,最近に至り眼球銅症を起すに至つた症例を報告する.
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