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臨床實驗
傳染性軟瘤に因する眼科結膜のAllergie性結節の1例
著者: 下田重正1
所属機関: 1札幌鐵道病院眼科
ページ範囲:P.237 - P.240
文献購入ページに移動Batemann氏が1817年Molluscum contagio-sumと初めて名稱を附せる本腫瘍は其後東西の多くの緒家により,臨床的,組織的,實驗的研究が行われた。此等を通覽し,現在多くの支持を得ている諸點を列擧すれば,(1)皮膚の存する處いずれにも發生し得,(2)病原体による傳染性疾患で濾過性病原体が考えられ,(3)極めて屡々濾胞性結膜炎を伴う事等であるがいずれに就いても尚種々の解釋が行われ完全に一致してない。皮膚以外の眼部變化としては上述の結膜炎の他,角膜炎鞏膜炎,虹彩刺戟等が報告されているが眼球結膜に就いてはTh.Ballaban (1903) Redslob.E.(1927)の眼球結膜傳染性軟瘤の症例報告があるのみである。次にAllergie現象に就いてはDellis'Koch, Richet, Arthusを經て1906 v. PirquetによりAllergie學説が樹立し花々しい發展を遂げたが同時にAllergie病理學もRossle (1914)以來Gerlach,Klinge,馬杉,緖方(富),武田氏等により飛躍的發展を見るに至つた。
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