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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻4号

1951年04月発行

文献概要

臨床實驗

傳染性軟瘤に因する眼科結膜のAllergie性結節の1例

著者: 下田重正1

所属機関: 1札幌鐵道病院眼科

ページ範囲:P.237 - P.240

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緒言
 Batemann氏が1817年Molluscum contagio-sumと初めて名稱を附せる本腫瘍は其後東西の多くの緒家により,臨床的,組織的,實驗的研究が行われた。此等を通覽し,現在多くの支持を得ている諸點を列擧すれば,(1)皮膚の存する處いずれにも發生し得,(2)病原体による傳染性疾患で濾過性病原体が考えられ,(3)極めて屡々濾胞性結膜炎を伴う事等であるがいずれに就いても尚種々の解釋が行われ完全に一致してない。皮膚以外の眼部變化としては上述の結膜炎の他,角膜炎鞏膜炎,虹彩刺戟等が報告されているが眼球結膜に就いてはTh.Ballaban (1903) Redslob.E.(1927)の眼球結膜傳染性軟瘤の症例報告があるのみである。次にAllergie現象に就いてはDellis'Koch, Richet, Arthusを經て1906 v. PirquetによりAllergie學説が樹立し花々しい發展を遂げたが同時にAllergie病理學もRossle (1914)以來Gerlach,Klinge,馬杉,緖方(富),武田氏等により飛躍的發展を見るに至つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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