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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻4号

1951年04月発行

文献概要

臨床實驗

原田氏病にオーレオマイシンを使用しだ經驗

著者: 永田誠1

所属機関: 1京都醫大附屬病院

ページ範囲:P.260 - P.262

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緒言
 原田氏病の原因本態に關しては今日迄種々の説があり,從つてその治療に就いても原因論により種々の立場よりの治療法が試みられて來たが,特に有效なるものは無い。本教室に於ても高橋實氏による精細な實驗的研究あり,本疾患の原因を1種の濾過性ヴィールスに求めているが,此の觀點より本教室淺山教授は先年發病後間もない本症の1例にサルファメラジン(以下サ・メ・と略す)の靜注を行つて卓效を見,更に發病後可成經過したもの,及び再發症例にも試みて著效を認めた。かゝる臨床經驗より近來漸くヴィールス及びリケッチアに對し著明なる效果を認められつつあるオーレオマイシン(以下オ・マ・と略す)を試用して見たいと考えていたので偶々入院中の原田氏病の再發症例及び發病後數カ月を經るもなお相當炎症の激しい1症例にオ・マ・を應用し或程度の治效を認めたので此處に報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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