文献詳細
文献概要
臨床實驗
炎症時に於ける角膜周擁毛細管のTonusに就て
著者: 呉基福1
所属機関: 1日本醫大眼科
ページ範囲:P.361 - P.365
文献購入ページに移動緒言
炎症機轉に於ける毛細血管の關與は極めて明瞭且つ重要なる事實である。此の毛細血管の形態學的變化が多樣である事は多くの動物實驗によつて明らかにされたのであるが其の形態學的變化の原因が血管壁に存在するのであるか,血管運動神經に存在するのであるかは未だ明らかにされていない。此の問限は炎症の本態と極めて重要なる關連を有している。
先に私は常態に於ける角膜周擁毛細血管のTonusを種々なる藥劑の點眼によつて變化せしめ,細隙燈顯微鏡を用いて觀察したのであるが,今度は炎症時に於ける角膜周擁毛細血管のTonusを槻察し,毛細血管の形感學的變化の原因について種々なる結論を得たので茲に報告したいと思う。
炎症機轉に於ける毛細血管の關與は極めて明瞭且つ重要なる事實である。此の毛細血管の形態學的變化が多樣である事は多くの動物實驗によつて明らかにされたのであるが其の形態學的變化の原因が血管壁に存在するのであるか,血管運動神經に存在するのであるかは未だ明らかにされていない。此の問限は炎症の本態と極めて重要なる關連を有している。
先に私は常態に於ける角膜周擁毛細血管のTonusを種々なる藥劑の點眼によつて變化せしめ,細隙燈顯微鏡を用いて觀察したのであるが,今度は炎症時に於ける角膜周擁毛細血管のTonusを槻察し,毛細血管の形感學的變化の原因について種々なる結論を得たので茲に報告したいと思う。
掲載誌情報